クラウドとは何でしょうか?
多数のコンピュータシステムが雲の中にいて、それらが必要に応じて仕事をするという概念図をよく見かけます。Amazon EC2 を実際に利用してみるまで、雲の中のコンピュータを利用するには難しいシステム開発が必要で費用も随分とかかり我々中小企業には無縁のものと思っていました。
ところが,
1.一番気になる費用は月額9,000円程度から
Standard(Small/Windows) 利用料 12円/時間
1か月 12円*24時間*30日 = 8,640円
1年 12円*24時間*365日 = 105,120円
1年契約だと予約料22,750円、利用料 6円/時間 となり
1年 22,750円 + 6円*24時間*365日 = 75,310円(6,276円/月)
(1ドル100円換算、データセンター:シンガポール)
1か月 12円*24時間*30日 = 8,640円
1年 12円*24時間*365日 = 105,120円
1年契約だと予約料22,750円、利用料 6円/時間 となり
1年 22,750円 + 6円*24時間*365日 = 75,310円(6,276円/月)
(1ドル100円換算、データセンター:シンガポール)
3年契約だともっと安くなりますし、営業日の業務時間内だけインスタンスを実行するなら費用は1/3以下になる可能性もあります。
実は他にデータの通信費もかかります。
内向きのデータ転送 2010/11/1 まで無料
外向きのデータ転送 1GB まで無料、その後 19円/1GB
パブリック IP を使った転送 1円/1GB追加
外向きのデータ転送 1GB まで無料、その後 19円/1GB
パブリック IP を使った転送 1円/1GB追加
さらにデータの保存場所にデータ量に応じた費用がかかりますが、大量にデータを置かない限りはそれほど高額にはならないと思われます。
2.難しく考えず専用サーバを持ったと思えばいい
クラウドを利用するにはクラウド用の難しいシステムを開発しなくてはいけないかというとそんなことはありませんでした。
Amazon EC2 はインフラ環境を提供するクラウドで、サーバマシン、OS(Linux/WIndows)、通信回線など必要なシステムを Web から購入確保し、起動停止などの制御も Web から行える仕組みです。購入したインフラ上では特に高度なシステムではなくWebサーバやメールサーバだけ運用しても構わないのです。多くの会社にお薦めしたいのはそういう使い方です。今までの考え方で言うなら上記の費用で専用サーバが持てると思えばわかりやすいかもしれません。
Web サーバを構築するだけなら他に費用はかかりません。上記費用には Windows Server OS の利用料も含まれいるのです。Linux ならコストは下がるのですが、敢えて Windows を想定しているのは最近のリモートデスクトップの使用感は素晴らしいですし、また、せっかく専用サーバを持っても Linux だと専門の人にセットアップや管理をお願いしなくてはならず、結果的にコストアップに繋がりかねません。きっと確保した専用サーバの新しい利用法を考えたりする頻度も下がることでしょう。
話はそれますが、現状のインターネット環境であればリモートデスクトップ経由での作業はローカル環境と間違えるくらいの感覚で行えます。私自身は最近のプログラム開発を全てリモートデスクトップを経由したサーバマシン上で行っており、クライアントPCや場所を選ばず作業をしています。
3.利用開始は思ったより簡単。1時間後には顧客とのファイル交換用サーバが稼働!
Amazon EC2 のコスト感や実体がわかって来たところで利用法を考えてみました。
インターネット上にはファイル交換サービスがいろいろとありますが、機密ファイルはとても預ける気にはなれない方がほとんどだと思います。今まで私の会社ではパートナーや顧客とのファイル交換のために自社内にファイル交換用サーバを置いていました。プログラム開発業務の他にファイルサーバソフトも取り扱っている関係でファイル交換用サーバは当然ながらそのソフトを利用して構築しました。しかしながら、自社内にサーバを置くには、マシンを購入し、Windows Server OS も購入し、パブリック IP アドレスを持つために月額10万円近い回線維持料を払い続ける必要があります。マシンはいずれ壊れるし、バックアップも考えなければいけないし、Windows Server も安くはありません。空調などの電気代も気になるところでしょう。何よりも問題なのは、よく考えると別に24/7で運用する必要もないのに、スイッチを切って削れるのは電気代くらいということです。
会社で取り扱っているファイルサーバソフトは Serv-U(http://www.serv-u.jp) という15年の歴史があるソフトで今ではバージョン10まで上がっており、ブラウザで簡単にファイル交換できます。管理もリモートからすべてブラウザで出来ます。非常に優れたソフトで気に入ってもいたのですが、Amazon EC2 を試すまではサーバ構築費がネックになり正直なところ中小企業には負担が大きいかなと思っていました。
でも Amazon EC2 + Serv-U の組み合わせなら一気に問題解決です。
サーバマシンの購入は必要ありません
ディスクは必要な分だけ何時でもすぐに確保できます
ハードの故障は考慮する必要がありません(これぞクラウドですね)
Windows Server OS の購入も不要です
オフィスのインターネット接続はアクセス用の契約で十分です
空調完備のマシンルーム確保も不要です
そして何よりも運用時間外のコストは発生しません
ディスクは必要な分だけ何時でもすぐに確保できます
ハードの故障は考慮する必要がありません(これぞクラウドですね)
Windows Server OS の購入も不要です
オフィスのインターネット接続はアクセス用の契約で十分です
空調完備のマシンルーム確保も不要です
そして何よりも運用時間外のコストは発生しません
さらにクラウド環境なら安全性も向上します。
データセンターのセキュリティは非常に厳しく巨大企業しか達成できないレベルです
顧客の機密データ取扱に対する高い基準の監査を受けています
顧客の機密データ取扱に対する高い基準の監査を受けています
さて実際の利用開始ですが、
Amazon EC2 では購入や制御に全く人手が介入しません。現在英語の Web ページしかありませんが、Amazon の担当者と連絡をとる必要は一切ないので英語が苦手な私でも問題なく利用開始できました。
最初だけ Windows Server が起動するのに15分ほどかかりますが、それ以外はあまり待つところはありません。クレジットカードがあればすぐに利用開始できます。
Amazon Web Services(https://aws.amazon.com/)にアクセス
右上の Amazon Web Services Account の Sign Up(無料)を選択
Amazon Elastic Compute Clund(Amazon EC2) の Sing Up に進む
クレジットカード番号と請求先住所等を登録する
その後携帯電話の番号を入力して Call Me Now ボタンを押すとすぐに電話がかかってくる
このときだけ緊張すると思うが、自動音声が流れるだけで内容はわからなくても問題ない
(確か PIN コードを入力してくださいというような意味の英語)
ボタンを押した後画面に表示されてる4桁のPINコードを電話のボンタで押せば確認完了
海外から繋がらない携帯電話は当然無理だと思うのでその場合は固定電話で
右上の Amazon Web Services Account の Sign Up(無料)を選択
Amazon Elastic Compute Clund(Amazon EC2) の Sing Up に進む
クレジットカード番号と請求先住所等を登録する
その後携帯電話の番号を入力して Call Me Now ボタンを押すとすぐに電話がかかってくる
このときだけ緊張すると思うが、自動音声が流れるだけで内容はわからなくても問題ない
(確か PIN コードを入力してくださいというような意味の英語)
ボタンを押した後画面に表示されてる4桁のPINコードを電話のボンタで押せば確認完了
海外から繋がらない携帯電話は当然無理だと思うのでその場合は固定電話で
以上で Amazon EC2 は利用可能となります。
その後、
AWS Management Console に Sign in する
(管理はすべてAWS Management Consoleで行えます)
Getting Stanted の Launch Instance を選択
Request Instances Wizard が開く
Quick Start の中で Basic Microsft Windows Server 2008 を選択
Instance Type で Small(ma.small, 1.7GB)、Launch Instances 選択状態で Continue を押す
Adbanced Instance Options はデフォルトのまま Continue を押す
Create a new Key Pair で name を適当に入力し、Create & Download your Key Pair を押す
PEM ファイル(プライベートキー)がダウンロードされる
Create a new Security Group でセキュリティグループに適当な名前を付ける
とりあえずリモートデスクトップ用の RDP/tcp/3389 がオープンになっている状態で Continue を押す
これまでの設定内容が表示されるので確認し Launch を押して起動
1、2分でインスタンスが起動するで画面左の Navigation から Instances を選択
起動したインスタンスを選択し、Instance Actions の Get Windows Admin Password を選択
すると Administrator アカウントが有効になるまで15分かかるとメッセージが出るのでしばらく待つ
有効であれば Private Key を入力する画面になるのでダウンロードしてあったキーをペーストする
Decrypt Password を押すとAdministrator のパスワードが表示される
リモートデスクトップでアクセスするにはインスタンスの Public DNS にアクセスする
Administrator のパスワードを取得しリモートデスクトップで接続する
(管理はすべてAWS Management Consoleで行えます)
Getting Stanted の Launch Instance を選択
Request Instances Wizard が開く
Quick Start の中で Basic Microsft Windows Server 2008 を選択
Instance Type で Small(ma.small, 1.7GB)、Launch Instances 選択状態で Continue を押す
Adbanced Instance Options はデフォルトのまま Continue を押す
Create a new Key Pair で name を適当に入力し、Create & Download your Key Pair を押す
PEM ファイル(プライベートキー)がダウンロードされる
Create a new Security Group でセキュリティグループに適当な名前を付ける
とりあえずリモートデスクトップ用の RDP/tcp/3389 がオープンになっている状態で Continue を押す
これまでの設定内容が表示されるので確認し Launch を押して起動
1、2分でインスタンスが起動するで画面左の Navigation から Instances を選択
起動したインスタンスを選択し、Instance Actions の Get Windows Admin Password を選択
すると Administrator アカウントが有効になるまで15分かかるとメッセージが出るのでしばらく待つ
有効であれば Private Key を入力する画面になるのでダウンロードしてあったキーをペーストする
Decrypt Password を押すとAdministrator のパスワードが表示される
リモートデスクトップでアクセスするにはインスタンスの Public DNS にアクセスする
Administrator のパスワードを取得しリモートデスクトップで接続する
リモートデスクトップで接続できれば後は見慣れた Windows 画面ですが、ここで油断してはいけません。Instance Actions で Terminate を選択すると、インスタンスは消えてしまいここまでの作業は水の泡です。出来あがったインスタンスはこまめにイメージを保存する必要があります。これは Amazon Machine Images (AMI) と呼ばれ、システムを変更した度に作成します。次回起動するときは起動するイメージを選択すれば良いのです。つまり様々な時点でのフルバックアップが簡単に行え、そこから簡単に起動もできます。しかも同じイメージを元に何台でも起動できます。クラウドにサーバを設置した方が良いとお薦めする理由はここにもあります。
Administrator のパスワードを変更する
英語表示なのでコントロールパネルで言語を日本語に変更する
ここでとりあえず Instance Actions の Create Image を選択しイメージが出来るのを待つ
英語表示なのでコントロールパネルで言語を日本語に変更する
ここでとりあえず Instance Actions の Create Image を選択しイメージが出来るのを待つ
さらに作業を続けます。
Serv-U をインストールする
Security Groups を選択しオープンするポートを追加する
ブラウザ利用のための HTTP 80 と HTTPS 443 をオープンにする
FTP も使うなら tcp 20 から 21 もオープン
パッシブモード用のポート範囲を Serv-U で指定し、同じ範囲をオープン(例 tcp 4000-4029)
パブリック IP を割り当てるため Elastic IP を取得
DNS サーバで適当な名前にその IP を割り当てる
後は Serv-U に利用者用のアカウントを作成
ここで忘れずに Instance Actions の Create Image を行う
Security Groups を選択しオープンするポートを追加する
ブラウザ利用のための HTTP 80 と HTTPS 443 をオープンにする
FTP も使うなら tcp 20 から 21 もオープン
パッシブモード用のポート範囲を Serv-U で指定し、同じ範囲をオープン(例 tcp 4000-4029)
パブリック IP を割り当てるため Elastic IP を取得
DNS サーバで適当な名前にその IP を割り当てる
後は Serv-U に利用者用のアカウントを作成
ここで忘れずに Instance Actions の Create Image を行う
これで自社ファイルサーバの構築完了、運用開始です!
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